ダッシュする子どもたち

流山GREAT HAWKSが生み出す、「父になるなら、流山市。」②

前回①からつづく

 流山ラグビークラブGREAT HAWKSのクラブのコーチの大半は、保護者たち。今までラグビーをやったことがないお父さん、お母さんたちも練習に参加し、子どもたちだけでなく、大人も『より楽しく』ラグビーに触れ合える環境をつくりだすよう、クラブ運営を推進している。

 杉並区から流山に転入して8年、7歳と4歳の娘さんを持つ妹尾さんも、流山GREAT HAWKSの理念に共感し、運営に参加したひとりだ。スクール活動時にはコーチングだけでなく、受付・カメラ撮影・会員への連絡などに加え、イベントの企画・運営やSNSの配信など、クラブのPRやマーケティング活動も行っている。

二人で対戦

より距離が、近づいていく

 「娘が通っていた保育園でクラブの体験会の案内があり、元トップアスリートが指導してくれることに魅力を感じ、申し込んでみました。体験した際に配られたチラシを見ると、クラブ設立の背景や、理念などがしっかりと言語化されていて、好印象を持ちました。」
 学生時代からスポーツをしてきた妹尾さんは、スポーツを通して楽しむ時間や成長機会を子どもたちにもっと提供したいと願っていた。そんな時に、流山GREAT HAWKSと出会う。
 「娘たちが一生懸命ラグビーボールを追いかけ、楽しそうに運動場を走り回っている姿を間近で見ることができるのは、本当に嬉しいことです。親子でキャッチボールができるようなプログラムもあるので、私自身も心地良い疲労を感じつつ楽しむことができています。家に帰って、一緒に過ごした時間を振り返る娘との会話も、週末の楽しみになっています。」

みんなで手つなぎ

地域と、つながる

 クラブの練習時、子どもを応援したり、ルールがわからない子どもを自発的にサポートしていた妹尾さんは、ある日、代表の川合さんに声をかけられ運営に参加することになる。
 「川合さんもヘッドコーチの松下さんも、子どもたちに対して楽しんでもらいたいという気持ちを前面に出している姿が印象的で、二人の姿につられて勝手に手伝っていました。(笑)
 このような場と機会は、わたしたち親子だけでなく街にとっても貴重で、活動が継続されていくべきと感じていました。だから、声を掛けていただき深く参加できる機会を得たことがうれしかったのを覚えています。」

 妹尾さんが運営への参加を即決した理由として、川合さんやヘッドコーチ松下さんが持つ人柄の要因も大きい。
 「代表の川合さんは、設立時に掲げた『ラグビーの楽しさを全ての人に届ける。子どもたちを笑顔にする』想いからぶれないリーダーとしての芯の強さがあります。それでいて、ラグビー未経験者の保護者の意見や考えをしっかりと聞き尊重するように、それぞれの個性を最大限発揮させるラグビーのチームプレイをクラブ運営にも体現する、強いキャプテンシーももっています。
 加えて、自身にとって新しい発見などがあった際は、それを学び・活かそうとする姿勢も持ち合わせている、とても魅力的人です。」

みんなが集まる

 「ヘッドコーチの松下さんは、元トップアスリートにもかかわらず、というかトップアスリートだったからなのかもしれませんが、『特にできない子どもに、できるようになって欲しい・楽しんで欲しい』と明言しています。その意識を常に実行している、クラブには欠かせない人物です。
 活動の最中は、多くの子どもたちに声を掛け、『〇〇君は、こんなことができるようになったね』『こういった工夫をすると、もっと上手にできるようになるよ』といった一歩踏み込んだ会話をしている姿を見ることは多いです。
 松下さんはすべての子どもたちに寄り添うよう接しているので、声を掛けられるとうれしそうにしている子どもたちをたくさん見かけます。」

女の子たち

 クラブに主体的に関わることから生まれた保護者同士での新しい結びつきは、妹尾さんにとってとても新鮮な経験となっているようだ。
 「スポーツの力はやはり偉大で、より容易に保護者の方々と交流を深めることができているように感じています。時には、保護者同士でキャッチボールをしながら、どこの学童に入るのか、休日はどうやって過ごしているかなど、気軽にお話させてもらっています。更に、クラブ運営という同じ目的と新しいチャレンジを一緒に進めていく仲間たちとは、より深く濃い話ができ、付き合いがより深まってきているように感じています。ここ流山において、新しい結びつきが持てたことで、クラブの活動はもちろん普段の生活でも楽しみが増えました。
 自分自身が楽しんでいるとその楽しさが伝わるのか、子どもとの距離もより近づいたような気がしています。」

全員ダッシュ

 流山GREAT HAWKSに参加してから、妹尾さんはクラブと地域への愛着も強まっていっているようだ。
 「代表の川合さんも常々言っていることですが、クラブに関わった方々が『ラグビー楽しかった』『GREAT HAWKSに入って楽しかった』と思ってもらえるよう、強く心に残る思い出を私たちがつくっていけるよう努めていきたいと思っています。
 その楽しかった思い出ひとつひとつが、きっと地域への、流山への愛着へとつながっていくんだと信じています。」                     (つづく)

流山GREAT HAWKS   https://www.nagareyama-rugby.com/

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