令和6年度の市民モデルに選ばれた池田さんご家族。ご夫婦と来年度から幼稚園に入園する息子さんの3人家族です。父・寛人さんは流山市のまちづくりにも積極的に参加。「このまちだから、何かを始めたいと思った」と語ってくれました。
将来性のあるまちだと感じて、都内から転入
3年前、ちょうど息子が生まれる頃に東京・勝どきから引っ越してきました。流山を選んだ理由は、妻の実家があったから。それに加え、不動産価値が下がりにくい場所だと思ったから。沿線のつくばエクスプレスもさらに延伸しそうなので、中長期的に見て非常に将来性のあるまちだと思い、転入を決めました。
転入を決めた後、どんな文化があるまちなのか、このまちで何ができるのか、自分なりにいろいろ調べました。多摩ニュータウン出身で、その衰退していく様を間近で見ていたからでしょうか。同じ道を歩まないまちであってほしいという想いがあって。子どもができたというのも、まちの未来をより真剣に考えるきっかけとして大きかったと思います。

たまたま仕事で全国の地域を訪れることが多いのですが、その中で感じることは、人口が増えなくても、そのまちらしい文化があり文化を通じた住民同士のつながりがあれば住む人の幸福度は高まるということ。流山には白みりんという世界に誇れる醸造文化があり、新しく生まれた流山FCのようなスポーツ文化もあります。既にある流山らしい文化をみんなで育てていくことが大切だと個人的には感じています。
コミュニティでの濃いつながりは、このまちだからこそ
引っ越してすぐの頃、SNSで知った市のコミュニティ「Nの研究室」(令和6年2月に終了)に参加。地域の課題を解決するアイデアを出し合って、実際にアクションを起こすのがコミュニティの目的でした。グループに分かれてオンラインで市長にプレゼンをしたり、一市民としてまちづくりのソフト面に関わることができる楽しさを感じました。
コミュニティの一番の収穫は、メンバーとのつながり。今も時間があれば一緒に飲みに行ったり、「スパメッツァおおたか」のサウナに行ったり(笑)。前に住んでいたまちとは比べものにならないほど人とのつながりが濃くなっています。自分と同じ子育て世代が多いですが、学生さんや、流山の歴史を知るひと回り年上の方たちともつながりができました。年代関係なく「子どもたちのために、いいまちにしたい」という想いを共有するメンバーとのつながりは、とても心地よいですね。

コミュニティでのつながり以外にも、流山FCのサポーター仲間とのつながりが生まれたり、妻もアイシングクッキーの教室をスタートする予定で、まちとのつながりが徐々に深くなっていると感じます。
ライフワークを思いっきり楽しむ姿を、子どもに見せたい
会社でも地域に関係する仕事をすることが多いのですが、流山でもmachiminを運営している手塚純子さん(株式会社WaCreation代表、平成28年度の市民モデル)の活動に参加させてもらっています。もともと流山市の産品づくりに興味があり、WaCreationが開発したレシピを生かして「みりんクラフトコーラ」をつくったりしています。いいまちにしたい、というライフワークを実現する場を与えてもらい、本気で遊ばせてもらっています(笑)。
このまちに住むようになってから、前に住んでいたまちでは感じなかったワクワク感があります。手塚さんもそうですが、流山にいる多くの人が、まちづくりや、まちを良くするための活動をしていて、ライフワークを楽しめている人たちが多い印象です。

流山全体を巻き込んだクリーン活動を企画・実行している三苫さんや、まちにJリーグチームをつくるというワクワクする夢を掲げて活動される安芸さん(株式会社流山FC代表取締役)など、名前を挙げればきりがありません。その姿に元気をもらいますし、自分も何かやろうという気持ちが生まれてきます。自分自身も全力でまちを楽しみ、その姿を子どもに見せたい。そうすれば子どももきっと毎日楽しく過ごせるし、まちをもっと好きになると思うんです。
息子は将来、進学や就職でこのまちを出ることがあるかもしれません。それでもまた戻りたいと思ってくれるようなまちになるように、自分ができることをしていきたいなと思っています。