太田さんの写真

ママの「困った」声がエネルギーに

「親子サロンBLOOM」を主宰されている太田美樹さん。自身も2児の子育て中です。子育てを経験して気づいたこと、親子サロンを立ち上げた想いについてお話を聞きました。

第一子の子育ては肩に力が入っていた

豊島区に住み、第一子の子育てをスタートしました。母になったからには、寝不足でも眠いと思っちゃいけない、24時間子どものために、と思っていました。毎日朝9時には家事をすべて終わらせて、くたくたに疲れていました。
さまざまな人との会話から、今となってはそこまでしなくてよかったのかなと振り返りますが、子どもの食器類は1年間煮沸消毒したり、トイレトレーニングのために布おむつに変えて洗濯が毎日大変だったり。子育てを楽しいと思えない自分もいました。

ふらっと寄れる居場所が少ない

そのまま都内に住む予定でしたが、流山が発展している様子を見て、そして通勤時に目に飛び込んできた「母になるなら、流山市。」広告の印象も残っていて、流山で物件を探すことにしました。運よくぴったりの物件も見つかり、共働き子育て生活が始まったのですが、フルタイム勤務で保育園のお迎えもぎりぎり、毎日があわただしく過ぎていきました。働くのは好きですが、子どもに余裕をもってごはんを出せないなど罪悪感との葛藤もありました。
また、家で子どもとふたりきりで1日過ごすと、泣き止まないことにイライラしたり、子どもときちんと遊べていないんじゃないかと悩んだり、孤独感が大きかったので、第二子を妊娠中に、親子で遊べる場所を探していましたが、以前住んでいた豊島区よりも親子でふらっと立ち寄れる居場所が少ないと感じました。このままだと、自分がダメになってしまうのではないかと不安にもなりました。

「親子サロンBLOOM」を立ち上げる

子育てしているママたちからも同じように、「低月齢の子どもと一緒に行ける場所がない。どうしよう?」と相談されることもありました。そこで、近隣で親子サロンを運営している知人に頼んで、流山で親子サロンを開催してみたところ、初回にもかかわらず多くの親子に集まってもらうことができました。それなら、自分がやってみてもいいんじゃないかと立ち上げたのが、「親子サロンBLOOM」です。
サロンでは毎月テーマを決めて、それに合う講師を探したりなど、やることは多く、ひとりでやるのにも限界はあるのですが、想いが一緒の運営メンバーも参加してくれて、1年間で形ができるようになりました。毎月来てくれるリピーターさん、参加したママたちからの「こんな場をつくってくれてありがとう。」という言葉や、親子で楽しそうにしている様子を見ることで、立ち上げる前はプレッシャーで気分が落ち込み気味になることもありましたが、今はむしろ自分がエネルギーをもらっています。

人と人をつなぐ役割に

今後は、月1回開催の親子サロンをオンラインや別場所開催で増やしていきたいです。「親子サロンBLOOM」が、母になったことで自分を追い詰めて子育てが楽しめない、または例えば外国人で言葉の壁により親子で家に引きこもりがち、などの低月齢の子どもを持つ親の居場所になって、ハッピーな親子が流山で増えていくサポートができればと思います。
親子サロンをよりよいものにしていきたい想いから、300人ほどの流山の街の方々とお会いし、つながることができました。人と人がつながって、つながりが広がっていくのを見るのが好きなので、人をつなぐ役割もしながら親子サロンがきっかけでさらなるコラボレーションが生まれるとうれしいですね。

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