杉本さん森のまち広場にて

こどもだけじゃない。親だって成長してる。⑤ -杉本さんの場合ー

 杉本さんご夫婦は神奈川県秦野市で育ち、中学生時代に知り合った同級生のご夫婦です。
 2015年神奈川県横浜市から流山市内に転居し7年間暮らした後、2022年7月からおおたかの森に居を構え、3歳と1歳のお子さんとともに暮らしています。
 「近隣の保育園への転園がスムーズにいかなかったことで、今年度はおおたかの森からは遠方の保育園に通うことになりました。

子どもを抱く杉本さん

 通園のためには車で子どもたちを送迎する必要があり、長年ペーパードライバーだったわたしは途方に暮れました。できることなら車の運転は夫にすべてまかせ、自分は運転したくないと結婚してからずっと考えていました。
 でも、育休中の私が子どもたちを保育園へ車で送り迎えすることが、どう考えても現実的なので、腹を決め、おそるおそる運転をはじめました。」
 当初は気が気でなかった運転も1ヶ月ほど経つと、すこしずつ杉本さんにも余裕が出てきたようです。

ロープウエイでお子さんと

開放感あるあたらしい暮らしへ

 「遠いと思って出かけることをあきらめていた場所や子どもが行きたい場所へ車でラクに行けるようになり、運転できるようになったおかげで、わたしの世界は一変しました。
 いままで出かけるとしても、ベビーカーを押しながら歩くか電車でした。車を使えるようになってからは、電車ではアクセスが悪く億劫に思っていた場所でも、行きたいと思ったところに行けるので、以前よりも気持ちも開放的になれている気がしています。
 保育園が自宅から遠くなりイヤイヤはじめた車の運転ですが、インドア派のわたしの行動範囲も気持ちもおおきく変えてくれています。天気や気温を気にせず気軽に、2人の子どもを連れ出せるようになりました。
 上の子が最近図鑑を見るのが好きなので、子どもたちと一緒に市内の図書館めぐりをしています。休みの日には子どもたちを夫におまかせして、わたしひとりで園芸店に向かいトランクいっぱいのお花を買い込んで、新居の庭づくりをする。いまは、そんな自分だけの時間も楽しめています。」

お子さん2人

 杉本さんはお子さんを出産するまでも出産してからも、たくさん大変な想いをしてきました。その際に助産師さんから受けた支えは、杉本さんにおおきな影響を与えています。
 「まわりに比べると、結婚は早いほうだったように思います。子どもを持ちたい気持ちはずっとありましたが、わたし自身も仕事に充実感を感じていたので、子どもを持つ時期をいつにするべきかを葛藤しながら日々暮らしていました。
 ようやく妊娠する機会に恵まれ、将来に期待を膨らませていたところ、既往症の影響で妊娠初期からハイリスク妊婦となってしまいました。
 その頃、日々不安でいっぱいのわたしに、タイミング良く声を掛けて下さったのが保健センターの助産師さんでした。母子手帳受け取りの面談時から、定期的にお話の機会をくださったり、プレママイベントのお誘いをしてくださったり、その頃のわたしの大きな心の支えになってくれました。この助産婦さんの支えが、わたしを親としても個人としても育てていただいたように感じています。
 それまで、人に頼ったり相談することが苦手だったわたしですが、誰かに寄り添ってもらえるありがたみを強く感じることができました。また、助産婦さんとの交流のなかで、流山市のことをもっと知りたいと思うきっかけも作っていただきました。
 わたしのできる範囲はまだまだかすかなものにすぎませんが、今度はわたし自身が誰かの支えになれるような人に、親になれればいいな、なりたいなと思っています。」

お父さんと息子さん

 杉本さんは育休期間を終え、来年度から仕事に復帰します。
 「来春から出産前に勤めていた会社に復職する予定ですが、しばらくは家庭に重きを置いた生活リズムをつくっていきたいと思っています。
 子どもたちには、流山の恵まれた環境のもとでたくさんの方々や自然に触れながら、自分なりの『好き』を見つけてくれたらうれしく思います。このまちで子どもたちが、のびのびと元気に大きくなっていってくれるなら、親としてこんなにありがたいことはありません。
 仕事に復帰すれば毎日が忙しくなることが目に見えていますが、子どもたちの前ではなるべく笑顔でいられるように、趣味のピアノもたのしく続けながら自分のご機嫌を取っていくつもりです。日々時間が足りずバタバタしてしまうような気がしていますが、・・・・頑張ります。(笑)」

家族記念写真

母、父になったことで、
あたらしい自分に出会った。あたらしい能力が開花した。

そんな、あなたの『#親だって成長してる』エピソードを教えてください。

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