吉田さんの写真

やっていないことに挑戦して成長する①

4人のお子さんを育てながら、事業を立ち上げ、ミセス日本グランプリに挑戦、見事グランプリを受賞された吉田奈緒子さん。専業主婦から個人事業主になるまで、そして現在の街への想いをお聞きしました。

子育て中に孤独を感じて

山形生まれで、多くの人たちに見守られながら子育てする環境で育ちました。柏に住み、いざ自分が子育てする立場になったとき、周りに知り合いも手伝ってくれる人もいなくて、ひとりで子育てすることに。孤独を感じ、「これではふさぎ込んでしまう。外の世界とつながらないと。」と思い、2人目が生まれた直後にハローワークへ行きました。保育園に入るための申請と求職を同時併行することになりましたが、なかなかうまくいかずに途方に暮れていました。そんなとき、松戸にあるミシン教室で裁縫の体験をしてみました。ハンドメイドが流行る前で、これはいけるかもしれないと感じたのです。

仲間が増えていきました

そして、当時は珍しい、できたばかりのネットショップを立ち上げ、事業を始めることで、無事に保育園に入れることになりました。立ち上げて間もなく、3人目のつわりがひどくなり、私の代わりに制作してくれる人を募集したところ、「手伝うよ。」とママ友で手を挙げてくれた人が。私はネットショップ運営、ママ友は制作と2人で分担することができるようになり、その後も制作を手伝ってくれるママ友が増えていきました。高いミシンを買って参加してくれたママ友もいて、仲間のためにも代表としてこの事業は適当にできないという気持ちが強くなりました。
ネットショップは好調で注文も多く入るようになりましたが、家庭や子育てが仕事よりも優先というママ友も多く、私も含め「何のために働くのか」を見つめなおすことになりました。

何のために働くのか

仕事のために保育時間を延長することもあり、私としてもいっぱいいっぱいになっている自覚がありました。また、家のこと、子育て、仕事と、自分ばかりが頑張っている、という気持ちもありました。でも、私には苦手なことや出来ないことも多いのに、周りに出来ていないことを指摘していたかもしれないと別の視点で見てみたんです。そこで周りからの言葉を受け取りながら、それを自分の中で答え合わせをしながら、10年葛藤して、今、自分が成長している気がします。
そして、私はハンドメイド作品をたくさん売りたいのではなく、作品を通じて「吉田さんにお願いしたい。」と言ってくれる輪を広げていきたいのだとわかりました。仲間のママ友がこれまでのノウハウを活かし、独立してネットショップを開いたことも、私のやるべきことや役割を自覚するきっかけになったと思います。

②に続く

.

おすすめの記事