森田さん

人を呼ぶ農園を目指して

森田農園オーナー 森田昌さん

流山生まれ、流山育ちです

流山で生まれ育ちました。私の住んでいる名都借は、都内にも行きやすく、買い物も便利。そのうえ、農地などの自然も残り、ありそうでない場所だと思います。住むのに不便を感じたことはないですね。
生産者目線でも、流山市は人口が増えているので、近くに売れるマーケットがあるのが魅力です。

飲食店勤務から農園オーナーに

飲食店で勤務し、いずれは独立したい夢がありましたが、祖父母がやっている農園が縮小していくのを見て、さびしい気持ちになりました。農園も飲食店と同じ食に関わる仕事だし、早く独立したかったので、農協に勤めながら祖父母の農園を手伝うことにしました。ダブルワークで朝昼晩ハードな毎日でしたが、学ぶことは多かったです。
飲食店勤務の経験から、売り先や野菜のニーズもある程度分かっていました。SNSを活用して発信したり、つながりから売り先を紹介してもらえたりしました。

マルシェ出店からの出会い

野菜は色とりどりで場が華やかになるので、PRのためにもマルシェなどのイベント出店は積極的にしています。例えば、野菜の包装は美しくするなど、マルシェでお客さまとのやり取りから教えてもらうことや、出店している生産者との交流は、活きた知識として取り入れ、常にアップデートしています。
つながりのある、若手で自分のスタイルを持っている生産者は、市場の価値に左右されない自分で設定した価格で販売しています。その姿勢は、自分にとっても刺激になります。従来のやり方だけでは、今後若い人たちが農業をやりたいと思えないのでは、という課題意識があります。

こだわりは3つあります

品種選び、鮮度、サイズ感がこだわりです。育てるのに工夫が必要だけど、市場にあまり出回らない美味しい品種をつくること、また核家族が多い流山では家族で1週間で使い切れるかわいいサイズ感、そして新鮮なものをどんどん食べてほしいです。そのための手間は惜しまずにやっています。
流山はスーパーも多く、需要があります。ひとつの野菜を大量につくるのではなく、流山の地域性に合わせて、様々な野菜を育てるのは、自分のスタイルにも合っています。

野菜との出会いが大事

野菜って「大好きで仕方ない、毎食食べないと生きていけない。」人はそんなに多くはない気がします(笑)けど、初めて食べる野菜にどう出会うか?も大事だと思います。私は農園を始めて、その時食べたカブが柔らかく生で食べられて、その美味しさに衝撃を受けました。まるで柿のようだったんです。だから、お子さんたちにも美味しい野菜と出会いやすくなるといいなと思います。流山は住宅地と農地が近いので、それが可能です。農園で収穫体験をした子どもたちが、苦手な野菜を美味しそうに食べる姿を見ると、野菜の好き嫌いは出会い方次第かもしれないと感じています。
また、「森田さんの焼き芋美味しいよね。」と言っていただけることが多いのですが、秋冬だけでなく、夏はジェラートに加工するなどの工夫をしています。

人を呼ぶ農園に

農園での収穫体験や、これからは非日常感を味わえる宿泊もできる農園を目指しています。そうやって、農園に来てもらえる仕掛けを、コラボレーションもしながらつくっていきたいです。自分が面白そうだ、わくわくすると感じるものは全部やっていきたい。人とコラボするのも好きです。「流山にこんな場所があったのか!」と楽しく驚かせたいですね。

.

おすすめの記事