国立中山大学西湾学院社会創新研究所(大学院)の学生さんが、流山市へ視察に来られました。
国立中山大学西湾学院社会創新研究所は、SDGs、ESG、社会イノベーションをテーマとする科目を開講し、持続可能な発展や社会イノベーションに従事する人材育成に力を入れている学科です。
日本と台湾は同じ東アジアに属しており、少子高齢化や過疎化など共通の社会課題を抱えています。台湾はこれまで日本の地方創生やまちづくりの取り組みを手本にされてきたようですが、中でも流山市の取り組みは成功例として台湾でもニュースに取り上げられ、大変注目されているとのことです。
視察項目は以下です。ハード面のみならずソフト面に重きを置いた内容になっています。
- 子どもを産んでもキャリアを継続できる環境づくり
- 地域特性を活かしたまちづくり
- 景観まちづくり
- 市民が参画するまちづくり
- 自主自立(主体的な)学習環境
井崎市長との直接対談も行われました。
特に、子どもを産んでもキャリアを継続できる環境づくりについては、アメリカで都市開発をしてきた井崎市長が、アメリカでは実現できていたものの、日本では実現できていなかったご自身の子育てへの関わりに問題意識を感じ、働きながら子育てができる環境整備をどのように実現してきたのか、その思いを語ってくださいました。
流山本町と流山おおたかの森の2つのエリアを歩いて、地域特性の違いやまちの成長過程のステージが異なることを視察しました。流山おおたかの森駅前広場においては、まちづくり手法と試行錯誤についてや、景観を大切にすることは勿論のこと、転入されてきた方が愛着をもてるイベントを実施し市民参画を促してきた歴史についても学ばれました。
市民が参画するまちづくりでは、市民活動としてクリーン活動大作戦を主催されている三苫さんから、活動内容や活動に至るきっかけや動機について直接お話を伺いました。三苫さんは行動することの大切さを伝えておられました。それを聞いた学生は、今まさに始めようとしている活動につながりそうとのことでした。
自主自立(主体的な)学校環境については、おおたかの森中学校を視察しました。おおたかの森中学校の3つの取り組み、すなわち①学校生活②生徒会③自主学習について、生徒自らがプレゼンテーションを実施されました。学校で掲げるありたい姿が生徒さんにも浸透している姿がありました。
台湾の学生さんからは、日本でのスタディツアーの報告、台湾と日本の政治の違いについてプレゼンテーションがなされました。国を超えて学び合う素晴らしい機会となりました。