三苫周平の写真

新しい価値をつくって、未来をひらく

市のホームページリニューアルアドバイザーに選任され、今は市民有志プロジェクトを動かしている三苫さん。街に興味を持つきっかけをうかがいました。

都内から流山へ 決断は早かった

品川区に住んでいたのですが、週末の公園で年齢の違う子どもたちがごった返して遊んでいる様子や、ベビーカーでの移動が大変なことから、子どもと一緒に都内に住む意味を考えるようになりました。
妻の友人が流山に住んでいることもあって、流山おおたかの森周辺を見に行ったら、駅前ですべてが揃うつくりや、ゆったりとした公園もあり、「子どもの笑顔が見られるならば、都心に敢えて住む必要はもうない。ここにうつり住もう」と即決しました。その1年後位にコロナが蔓延し、流山も注目されることもあって、あの時決断して良かったと振り返ります。

演説を聞いて、街に興味を持つ

妻から「駅で熊谷知事と井崎市長の演説をやっているよ。」と誘われて行ってみると、変な言い方ですが、きちんとビジョンを持ってまちづくりをやっているしっかりしたリーダーっているんだなと感じたのが街に興味を持ったきっかけです。
市長が、マーケティングやブランディングに取り組んでこられたことを知ったので、ブランディング強化の意味合いで市ホームページの私なりの改善点をまとめて提案書を送ってみました。その時は、送ったはいいけど市が動くことはまずないだろうと思っていました。

市のホームページリニューアルアドバイザーに

10月からホームページをリニューアルするために、市が市民視点や民間のノウハウを取り入れるためのホームページリニューアルアドバイザーを募集することを知りました。行政は、タイミングなどが合えば動くことがあるんだな、街っておもしろいなと、その時思いました。
公募を経て、市内でデザイン会社を運営する方、ウェブサイトのプロジェクトマネージャーをしている方と私の3人がホームページリニューアルアドバイザーに選出されました。
会議は全4回、2回目以降はオンラインで時間は限られていました。取り組むミッションの量から見て、ただ話し合うだけの会議を続けていては4回で結論までを導くのは難しいと考え、他自治体のホームページの分析、レイアウトを定める設計図の提案、そして私は全体の進行管理を担当するなど、それぞれのアドバイザーで役割分担をして進めました。次回会議までに事前にやっておくことを、それぞれが完遂させてくるのは、「すごい!」の一言でした。その中でも行政の若手メンバーが民間の我々のスピード感にも負けず、必死で対応してくれる姿勢に正直感動しました。と同時に流山の行政の未来は明るいなと感じました。
会議の終盤では、「初対面のメンバーで行うプロジェクトがこんなにスムーズに進むと思いませんでした。一人ひとりのアドバイザーが強みを活かしていて楽しいです。」と会議の質の高さと楽しさへのコメントもありました。内容の濃い3か月でした。

“旬”を体感していたい

ホームページリニューアルアドバイザー経由で、市のオンラインコミュニティ「Nの研究室」がポテンシャルはあるのにもう一歩盛り上がっていないと耳にしました。仕事でリモートが多くなったこともあり、私のコミュニティで流山が占める割合が高まっていました。私が動くことで街が少しでも良くなれば、私にも還元されますし、正直仕事以上に自分のスキルが世のため、人のためになっていることを実感できます。と同時にコロナで移動に制限があり、保育園と家を往復する生活を続けていては、新たな学びや刺激の機会も減り、過去の栄光にとらわれ進化のない“使えない&痛いおじさん”に自分自身がならないよう、“今”を肌で感じていたい思いもあります。そこで、「Nの研究室」をどう盛り上げていくかを考え、プロジェクトを立てることにしました。
「流山の未来を考える」をテーマに仲間を募集したところ、予想以上に反響があり、20代から40代の市民有志メンバー20人が集まりました。メンバーをチーム分けして、流山の好きなところ、不安に思うところを話し合い、“これからの流山”について、市長へオンラインで提案する企画を10月にオンラインで行います。

「流山に10年以上住んでいて、これまでは街のことには無関心だったけど、仲間が出来て楽しい。」「2か月前に引っ越してきたが、テーマに惹かれた。」「普段の自分ならこの手の企画は一生縁がないと思っていたけど、なぜか関わっている。」などの感想をメンバーからもらっています。
私は、今ある何かと何かを繋げて新しい価値をつくるのが好きです。これまでの経験からも、目の前のことに最大限に集中すれば、その先は開けると思っています。

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