8月11日(祝)に開催された「森のナイトカフェ」イベント内で、街で活動されている2名をお招きし、“自分にフィットする暮らしを考える”トーク会を行いました。
流山市のブランディングサイト「ながれやまStyle」のサブコピーは、“自分に似合う暮らしをつくる”。住む方々が流山市でそれぞれ自分に似合う暮らしをつくれたらという思いを込めています。
でも、分かるようで分からない、自分に似合うということ。
そこで、自分に似合う暮らしをしていそうなおふたりに、“フィット”という言葉を使ってお話しを聞いてみることにしました。
お招きしたのは、おとえん代表の稲村陽さん、Code for NAGAREYAMA代表の白澤美幸さん。
稲村さんは、音楽を通じて、縁・円・宴をつくる地域団体「おとえん」を立ち上げ、音楽イベント主催や出張DJなどをされています。
白澤さんは、「Code for NAGAREYAMA」で地域の課題を解決するために、インターネットやオープンデータを使ったコンテンツを提供したり、子ども向けに週末プログラミング教室などを開催しています。
Q1:自分にフィットする暮らしは必要?
◆稲村さん
フィットするというのを、どういう意味にとらえるかによりますが、仕事や家庭の他に暮らしの中で自分が楽しいこと、好きでやりたいことがあるのは、自分にとっては必要だと思います。
◆白澤さん
私にも必要です。でも、はじめから自分にフィットする暮らしができたわけではなくて、家族や友人など周りの環境と自分を調整していくことで、フィットしていくものかなと思います。
Q2:自分にフィットする暮らしが出来ていますか?
◆白澤さん
今は出来ていると思っています。「Code for NAGAREYAMA」は、前代表から引き継ぐ形で始めたので、当初から「地域でこれがやりたい!」という明確なものがあったわけではなかったんです。代表になったのは30代でしたが、40代になった今は会議に呼ばれて話す機会が増えたりと、人とのご縁もつながり、変化を感じます。
◆稲村さん
フィットする暮らし、ある程度出来ていると思います。それは、自分が“今ないものは、自分でつくってみよう”というタイプだからかもしれません。「おとえん」を立ち上げたのも、音楽やDJ、ダンスのコンテンツで、自分が参加したいと感じるものが身近になかったからです。まずは、自分が楽しめる場所をつくってみたら、「面白い!」と共感して参加してくれる人が増えて今に至ります。流山には、“ないならつくる”人は多い気がします。
人によるとは思いますが、自分はゼロからイチをつくることが好きなので、当時の流山のベンチャーっぽい雰囲気にワクワクしました。
Q3:フィットする暮らしは、どんな要素で決まる?
◆稲村さん
自分が楽しい、仕事や家庭の時間をやりくりしてもやりたいことを、実践できる場があること、ですかね。そして、いろいろ考える前にとりあえず動いてみるのを大事にしています。
やりたいことは、子どもの成長や自分の経験の積み重ねなどで変化していくので、フィットする暮らしが見つかっても、それ自体が変わっていくんだと思います。「おとえん」の活動も、コロナなどでリアルに継続できなくて悩んだこともありましたが、時々で柔軟にしていけばいいと考えるようになりました。
◆白澤さん
地域活動を続ける中で、いろいろなフィードバックをもらったり、多様な方々と話すことによって、自分のやりたいことがはっきりしてきました。なので、家族や友人などの近しい繋がりだけでなく、地域の課題やテーマに興味を持った人との繋がりを深められるといいと思います。
稲村さんの言う通り、人も街も変化していくので、フィットする暮らしは常に探すものなのかもしれません。
自分でつくってみる、周りの環境から調整していく、それぞれのお話を聞けました。共通していたのは、自分にフィットする暮らしは、人や場所に関わる中でタネを見つけて自分カスタマイズしていくということ。だからこそ、様々なアプローチや進み方があるのかもしれません。
参加いただいた方からも、「街での人とのつながりが、暮らしのフィットに効いている。」とのコメントもいただきました。確かに街には、個性豊かな人も、たくさんの活動や居場所もあります。フィットを見つけるには面白いフィールドなのではないかとあらためて思いました。
稲村さん、白澤さん、参加者のみなさま、ありがとうございました。