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「出る杭」が打たれないチームづくりを

おおたかの森ファーム株式会社 須賀孝太郎さん

“流山ネイティブ”です

生まれも育ちも流山な“流山ネイティブ”です。ここはどこに行くにも便利だし、幼少期には周りに自分と同じ年齢の子どもがたくさんいたので何も不自由なく大学時代まで過ごしました。
物理など疑問が解ける教科が好きで理系に進み、インターンで研究所に入りました。実際は違ったのかもしれませんが、その当時自分のイメージは「研究は人との接点が少ない」でした。人と話したり関わったりするのが好きなこともあり、最終的にプロダクトデザイン事務所に就職しました。デザインは表現できることが楽しかったし、このときの経験は今でも役立っています。

家業に入る

もともと独立して自分で会社を興したい気持ちもあり、実家の税理士事務所で働くことにしました。これまで学んできたことと違う分野の知識も身につき、実際やってみると零細、中小企業社長の相談を受け、伴奏することが魅力的でした。その中で、経営者は、それぞれ使命を持っていてそれに向かって邁進していますが、それを一緒に働く人たちへどうやって伝えていくのかは課題だと感じました。
コロナ禍においても業績は伸びてお客さまもつきましたが、昨年税理士事務所を辞めて、自分の会社をスタートさせました。

多様な人に会う

会社をスタートさせてから日本全国いろいろな人に会って話しました。その中で自分自身には軸のようなものはあるのだろうか、中途半端なのではないかという思いが芽生えました。そこで、生まれ育った流山のことを見つめてみようと、中学時代の先輩につないでもらって、出身が海外の方や障がいを持つ方なども含めた、たくさんの人に会う機会を得ました。
分かったのは、地域に向き合っている人は、どこに住んでいてもぶれなくて強いということ。今は、自分も流山の軸をつくっている最中です。基盤をつくって、しっかりと続けられる形をつくっていきたいです。

流山の知見を外へ

組織の中で「出る杭は打たれる」と言われます。やる気も才能もある人が、それを十分に発揮できるようにするには、本人の努力はもちろん周りが応援する環境を整えることが必要だと思います。
流山には、さまざまな分野で活動する人がいます。若い人が多いのでエネルギーも感じます。家業で経営者の壁打ちを多くしてきた経験と、プロダクトデザインで培った、ものごとをどうやって見せるか、表現するかの思考を使って、出る杭がひとりにならないよう、全体でサポートできる組織やチームづくりに貢献していきたいと思っています。
また、私は流山で3人の子育てをしていますが、父親として親子の関わりをどうしていくのか、当事者の間で情報があまり共有されていないような気がするので、集まって話せる場づくりもしていきたいです。
流山は首都圏からの転入が増えることで、外から取り入れてきたことが多いと思いますが、これからは流山の中にあるスキルや知見を外へ出していく、いわば輸入よりも輸出を増やしていく活動にも携わろうと考えています。

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