土屋さんの写真

このまちに次世代の関わりしろを作る

中小企業診断士 土屋俊博さん

まちづくりの分野に興味

流山に住んで10年以上になりますが、出身は長野県で、家の周りは田んぼに囲まれ、近所づきあいの濃いところです。買い物には車が必要で、高齢になると生活するのに不便なところもあるかもしれません。
都心の大学に通うことになり、当時はインターネット業界に勢いがありました。就職もその分野で。仕事をする中で、それらの技術を使って、地方の暮らしを良くすることはできないものかと、まちづくりの分野に興味がわきました。

「シビックパワーバトル」が転機に

流山発祥の、街への愛着や魅力をデータにより都市対抗でプレゼンする「シビックパワーバトル」の事務局をやることになり、それまで接点のなかった自治体職員さんたちとのつながりができました。人が生活していくうえで幸せな街って何だろう、どんな政策が必要なのかを考えるきっかけになりました。
そこで、管理職になる手前で社内にあらたにできた「まちづくり」に関する新規事業を考える部署に希望を出して異動しました。その後、内閣府に出向し、スマートシティ政策立案を2年間担当しました。
スマートシティを担当する中で、価値観はそれぞれ異なる地域のありかたについては国が一律で定めるのではなく、地域ごとの自治的なアプローチが必要なことが分かりました。どんな地域であっても、次世代に引き継ぐ都市と基盤づくりが行われなければ、地域が持続していかないと実感しました。

若い世代がまちづくりに参画する、MoC実行委員会を立ち上げ

街をつくりたいという次世代が出てこないと、街は立ちいかなくなるかもしれない。ひとりひとりが何らかの形で街に関われるような関わりしろをつくることが大事だと思っています。自治会や市民活動団体の方々は、地域活動へ若い人にも参加してもらいたい意向があるけれど、難しいとよく聞きます。従来のやり方だけでなく、若い人が参加する新しいきっかけをつくったほうがいいのではないか、と。
そこで、流山MoC(Make our City)事業実行委員会を立ち上げました。令和5年度の流山市の公益事業補助金にも認定いただき、若い人向けに、街で何かやりたいけど関わり方が分からないなど、もやもやを少しでも解決できるように活動していきます。思い返せば、自分も学生時代に地域で何かやってみたいといろいろ考えていましたが、周りに相談できる大人がいませんでした。
今後も社会課題は増えていくはずなので、起業、NPO活動、市民活動など、どんな形でも、若い人が感じたもやもやを形にできるようなサポートをしていきたいです。若い人たちがアイデアを出して、それを様々な人と混ざりながら発酵させていく、アイデアのコンポストのような仕組みなどを含め、それらを学校の部活みたいに取り組める、相談しやすい場づくりを目指しています。

デジタル利活用講座の講師に

地域の課題をテクノロジーで解決する「Code for NAGAREYAMA」のメンバーでもあります。自治会や市民活動は、まだ電子化が進んでいないことが多く、流山市市民活動推進センター主催のデジタル利活用講座の講師も務めさせてもらいました。講座に参加された方は50から70歳代中心でしたが、デジタルを使う意欲もあり、そもそもデジタルはツールで課題の本質がどこにあるのかをとらえることのできる方々ばかりでした。それを見ていても、流山は新旧入り混じって話し合いができる素地がある街だと感じています。街に住む子どもたちのために、子どもたちを大事にという視点があるのも素敵ですよね。

関係性を大事にする

街では多様なスキルを持ち、活動をされている方が多くいます。それらの方々と関係性を持ちながら、相乗効果を上げられたらと考えています。ひとつのグループでたくさんの活動を産むだけでなく、活動を切り分けて複数のグループをつなげていける共創モデルが実現できるといいなと思い、活動を続けていきます。

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