ナカヤマアズサさん

デザインで街の空気を作れたら

企業でデザイナーとして働きながら、イラストレーターとしても活躍する、ナカヤマアズサさん。「流山おおたかの森SCグラフィックアワード2020」を受賞され、イラストを目にした方も多いのではないでしょうか。

福岡生まれ、大学では児童教育学を専攻。子どもが好きで、保育士の資格も持っていますが、絵が上手だった母の影響で絵を描くのも大好きで、ダブルスクールでデザインを学びました。

流山市のブランドマークに惹かれて

夫の仕事に伴い、名古屋、札幌、仙台に住んだことがあります。関東に初めて住むことになり、都会よりは少し離れた、子どもを育てやすい場所を探していましたが、選択エリアが広くてどうしようと考えていたとき、これはデザインに携わっている方なら分かってもらえると思うのですが、流山市のブランドマークを見て、「かわいい!」と感じ興味を持ちました。これまであまりデザインにこだわりを感じる自治体を知らなかったので、住む場所の候補となりました。

物件を見に行く時間が1日しかなくて、流山に絞って見学したところ、街がきれいで道路も広く気持ちのよい空間が広がっていて、その場で流山に住むことを決めました。また、子どもの保育園入園「保活」についても、今までは空きのある園にとにかく入園するのが大変でしたが、流山では4歳児だったこともあり、初めて園の教育方針などを調べて選ぶことができました。

街の空気をつくる要素に興味があります

デザインやイラストを作成するときには、“何のために?”“誰にどうしたい?”などを考えます。また、下調べにも時間をかけるほうだと思います。「流山おおたかの森SCグラフィックアワード」も、地域参加型のプロセスを大事にするという姿勢に共感し、流山の街の開放感や自然の魅力を盛り込んだ作品をつくろうと決めました。結果、まさか受賞できるとは、驚きました。

もともとは線画が得意なのですが、イラストは魅力を伝える手段のひとつだと思っているので、自分のタッチは絞らずにイラストによって得られる効果を考えて描いています。生みの苦しみはありますが、かちっとはまった瞬間の喜びがやりがいにつながります。また、今まで描いたことがなかったのですが、街並みや建物を描く機会をいただき、楽しいことに気づきました。街の空気をつくる要素、例えば建物、木々、人だったり、に興味があります。素敵なものは何度見ても新しい発見があると思います。企業のデザイナー、イラストレーター、家事育児と日々が時間との闘いですが、家族の協力も得ながら進めています。

デザインやイラストの力を使って、さらに魅力的に

流山に住んで1年半ほどになりますが、出来上がって変わらない街ではなく、まだまだこれから感があり、街で出会うのも素敵な方ばかりです。それもあって、デザインやイラストの力で何かやれることはないかと考えるようになりました。街で何かしたいと思えたのは流山が初めてです。

東京のデザイナーを経由せず、流山でデザインやイラストを使って、魅力的なものをより魅力あるものにするお手伝いがしたいと考えています。

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