イベント会場の全景

【開催レポ】不安をひとりで抱えない流山へ あかちゃん&こどもの救命&防災フェスタ

子育ては、日々の小さな心配の連続です。むせたとき、転んだとき、災害を想像したとき。本や検索だけでは、不安がほどけないまま残ってしまうこともあります。
“親の心配”を怖さのままにしない、「明日から少しラクになる」ための、防災・救命・栄養を親子で楽しく学べるイベントが、2026年1月24日(土)に、スターツおおたかの森ホールで開催されました。

イベント案内の看板

「知っているだけで、少し安心できる」

そう語ってくれたのは、主催である「親子サロンBLOOM」代表の太田さん。
「親子サロンを運営していると、日々たくさんのママから育児の悩みを聞きます。中でも多いのが、お子さんの「ヒヤッとした経験」や「もしもの時への不安」です。『喉を詰まらせるのが怖くて、離乳食の大きさがわからない』そんな声は本当によく耳にします。
食べ物を喉に詰まらせてしまったときは、幸い大事に至らないケースでも、どう対応すればいいかを知っているかどうかで、いざという時に冷静に動けるかは大きく変わる——それを実感してきました。
防災も同じです。能登半島地震で『哺乳瓶がなくてミルクのあげ方が分からない』というSNS投稿を見て、知っているか・知らないかで不安も行動も変わると強く感じました。こどもの命を守るという想いのもと、学ぶだけでなく体験して家族で楽しめる場にするため、多くの団体・企業が協力してくれました。」

イベント開始前、協力してくださる方たちと

消防士による0歳からの救急対応講座(流山市中央消防署)では、「いざという時、どう動けばいいかわからない」という不安に寄り添い、乳幼児に起こり得る窒息やけがの対応を専門家から学べる時間が用意されていました。いざという時の連絡の考え方も丁寧に説明され、熱心に耳を傾ける参加者の姿が印象的でした。
こどもでもできるAED体験(NPO防災対策サポート)では、心臓マッサージまで含めて親子で体験でき、「見たことはあるけれど使ったことがない」を「一度触れてみた」に近づける機会になっていました。

消防士による0歳からの救急対応講座
非常食づくり体験とAED体験

いざ備えようとすると、「何を準備したらいいか」で立ち止まる家庭も少なくありません。そこで役立つのが、“避難のリアル”を先に体験しておくこと。備蓄品や防災かるた、さらしおんぶなどを見て・触れて・体験しながら、“もしも”に備えるヒントを持ち帰れる場(流山子育てプロジェクト)や、災害時に「場所」があることの大切さを体感できる防災テント体験(流山防災まちづくりプロジェクト)もありました。
非常食づくり体験(全国友の会流山支部)では、アルファ米でごはん・おかゆ・ミルクがゆを実際に作って味見しながら、「食べられる・食べさせられる」を確かめる時間に。「おいしい!」という声も聞こえてきました。
また災害時は、グッズだけでは守れない現実があります。「災害時、我が子を抱えて走れますか?」そんな問いから、「家族を守る体力貯金、防災体力2分チェック!」(防災体力プロジェクト)では、現代人に必要な休養・栄養・運動を包括的に整える考え方が共有されていました。

防災テント体験と“もしも”に備えるヒント

防災ワークショップ(Enjoy Life Care)では、お子さんが持っておくと安心な“ちょこっと防災グッズ入り”のお守りポーチや、暗いところで役に立つペンライトデコを、作りながら・楽しみながら、防災を“わが家のこと”に近づける内容でした。完成したアイテムが、そのまま「持ち歩ける備え」になるのも魅力のひとつでした。

防災ワークショップ

会場には、レモネードで小児がん支援の輪を広げるレモネードスタンド(おおたかの森レモネードの会)も。その一杯が、別の誰かの支えにつながっていく——会場にはそんなやさしい空気が生まれていました。

レモネードで小児がん支援の輪を広げるレモネードスタンドとスタンプラリー

消防士なりきりフォトブース(協力:ぐんじバルーンワークス)や、NAGAREYAMA F.C.のキックゲームに加え、NまちデザインのNORTH SQUARE MARKETとコラボした景品付きスタンプラリーもありました。クリザンテームをはじめ地域の協力が重なり、親子が楽しみながら学べる時間を支えていました。

キックゲームとフォトブース

NORTH SQUARE MARKET(Nまちデザイン)では、スタンプを集めるとマシュマロをもらえ、ペレットストーブでゆらめく炎を眺めながら焼く——そんな楽しみが、参加者が積極的に各ブースを巡るきっかけにもなっていたようです。普段なら立ち寄りにくい“話を聞く”ブースにも足を運ぶ機会になり、救命・防災への意識が自然と高まっていた、という声もありました。

スタンプを集めるともらえるマシュマロ
NORTH SQUARE MARKETの会場の様子

備えることは、日常をラクにすること

災害時に困りやすいのが、食事と栄養。今回のイベントでは、株式会社 明治による「こそだてMINNAdeプロジェクト」関連ブースとして、防災栄養セミナーも行われました。
“災害のためだけ”に構えない。忙しい日の時短が、そのまま非常時の助けになる——そんなフェーズフリーの考え方や、使いながら補充するローリングストックが紹介されました。

”忙しい日の時短が、そのまま非常時の助けになる”セミナー

こどもの好き嫌い、食べムラ、今日食べたものを明日はいやがる、栄養が足りているのか。親の悩みは尽きません。
栄養相談や鉄チェックでは、こうした日常の悩みを栄養士さんに直接相談できる場が用意されていました。偏食を気にされていた方が、数値を確認してほっとした表情を見せる場面があました。

▶参考:株式会社 明治の関連情報(赤ちゃんがいる家庭の「防災対策」)

構えずに立ち寄れて、親子で一緒に“やってみる”。救命が“特別な訓練”から“暮らしの知恵”に変わる瞬間が、そこにありました。

「市民の知恵と力」が、一日で“安心の地図”を描いていく

「こどもの命を守るため」という共通認識のもと、たくさんの市民団体、専門家、地域の企業の「できること」が自然に形になっていきました。
太田さんはこう振り返ります。
「『こういう内容のブースをお願いできませんか?』と相談すると、『それ、できるよー』と返ってくる。役割が自然に決まり、当日を迎えることができました。」

親子サロンBLOOMとイベントに中心的に協力してくださった方たち

株式会社 明治の「こそだてMINNAdeプロジェクト」のサポートがあったことで、集まった人たちも「これならやれる」と安心して動けた——という声も。
市民の熱と、企業の後押しが重なって、場が温かく強くなっていく。そんな流山らしさがありました。

【親子サロンBLOOMとは】
流山市民活動推進センターに登録している市民団体。「しあわせ満開・えがお満開 おや子が幸せになれる場所」をコンセプトに、市内で妊娠中から参加できるリアル・オンラインイベントを毎月企画しています。低月齢の赤ちゃんとの関わり方を知りたい方、親子のお出かけ場をお探しの方、ぜひチェックしてみてください。

▶「親子サロンBLOOM」代表・太田美樹さんのインタビュー記事

▶明治×流山市「こそだてMINNAdeプロジェクト」

▶明治×流山市「こそだてMINNAdeプロジェクト」子育てイベントを開催(2024.11.24)

▶流山市の「市民の知恵と力が活きるまち」記事一覧はこちら

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