生まれ育った流山で、自分らしく事業継承

流山セントラルパーク駅前で、セントラルパーク不動産かとうやを開業し、女性初の流山商工会議所青年部会長を務める藤原さん。大学卒業後は、病院でのソーシャルワーカー勤務の経歴があります。藤原さんのお仕事から見た、流山についてお話をいただきました。

病院のソーシャルワーカーからフランスへ

学生の時から思っていたのは、女性がライフステージの変化があっても働き続けられる仕事をしたいということでした。それなら国家資格を取得しようと考え、大学卒業後、狭き門ではありましたが、希望の都内にある病院でソーシャルワーカーとして働いていました。患者さんやそのご家族など、多様なケースと人に接する機会があり、日々学びが多く充実していました。
ただ、病院の外に出ることは少なく、もともと興味のあった海外で人の役に立ちたい思いもありました。そこで、フランス語を勉強していたこともあり、1年間フランスに留学を決めました。

不動産を勉強し、独立

フランスは、家が古くなっても修理しながら大切に住んでいる方が多い印象を持ちました。家ってただ住むだけの器ではなく、自分が快適に暮らすうえでとても大事だなと気づくことができました。
フランス滞在中に、家業である酒屋をしめることとなり不動産の方々と話すことが増えました。不動産は一般の人たちには分からない言葉や内容が多く、決めていいのか不安に感じる場面もあるように思います。そこで不動産を勉強し、宅地建物取引士などの資格を取得。3年半流山の不動産会社さんで修業をして、セントラルパーク不動産かとうやとして独立しました。

商工会議所は男性ばかりだった

独立したものの、不動産は認知度と実績が効く世界です。しかも最近は、物件をインターネットでも探せるので、リアル店舗を構えてもすぐにお客さまがつくことはありませんでした。とっかかりとして「こんなはずでは・・・」と思ったこともありました。
独立して1年後に、流山商工会議所(青年部)に誘われて、あまり詳しくないまま入会しました。会員が男性ばかりで、会議の場でも女性の参加は私ひとりということも。はじめは驚くとともに慣れるのにしばらく時間がかかりましたが、フランス留学の時もひとりでなんとかやれていた経験もあるので、商工会議所を通じた街でのつながりもできてきました。

本業についても、いただいた仕事をひとつひとつ100パーセントの気持ちで取り組み結果を出すことで、点と点がつながっていきました。独立7年目の今は、紹介のお客さまが多いです。

藤原さんの働く様子の写真

流山商工会議所青年部会長は女性初です

商工会議所(青年部)の会員さんたちは、商売や事業に対する思いも様々で、ひとつにまとめていくことは一筋縄でいかないと思います。ただ、商工会議所青年部で企画する地域活動やイベントなどは、同じ目的に向かって会員同士が協力する必要があります。それらは地道な作業で、本業と並行してやっていくのが大変だなと思うこともありますが、信頼する仲間ができたことは自分にとっては宝物です。また、全国の商工会議所の集まりに参加することもあり、流山以外の交流も増えました。
女性初の青年部の会長は、時代の流れもあったのか周りの方々が押し上げてくれました。時折「頑固だよね」と言われることがありますが、周りの方々の意見を聞きながら1年間会長として務めていきたいと思っています。

結果的に事業継承をしていた

フランスへの留学や、独立、商工会議所での活動などは、はじめからそうなりたい!と計画していたことではありませんでした。自分なりの人生の節目に決断していった結果の今だと思っています。家業を継ぐつもりも当初はありませんでしたが、業態転換をして事業継承を結果的に自分がしているのも流山の縁なのかもしれません。
代表取締役という立場は、日々決断する場面も多いのですが、相談できる尊敬する先輩もいます。これからは、不動産に限らず多様な方々とお会いして自分の視野を広げていきたいです。

.

おすすめの記事